コンクリート壁が水害を防ぐ!京成本線荒川橋梁の水害対策が一歩前進

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ページ番号1027237  更新日 令和3年11月5日

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 京成本線荒川橋梁の堤防部は、橋の桁下高が周辺の高さより約3.7m低く、荒川の増水時は水があふれる危険性が高いため、橋を架け替え、その堤防部をかさ上げする事業を国土交通省で進めています。
 橋の架け替えが完了するまでの対策として、荒川の河川管理者である国土交通省荒川下流河川事務所に対し葛飾区及び足立区がかねてより要望してきたコンクリート製の壁(パラペット)が、令和3年9月に線路の両脇の堤防部に設置されました。

写真1、2、3の撮影方向を示した位置図
写真撮影方向位置図

写真1です。堀切橋から撮影したパラペットと線路の遠景写真です。

写真2です。パラペットの遠景写真で、奥の方に荒川が見えます。

写真3です。パラペットの近景写真で、高さは最大約2mです。

パラペットが設置されるまでの経緯

年月 できごと 備考

令和元年10月

令和元年東日本台風(台風19号)の上陸 荒川橋梁の桁下1.2m程まで水位が到達

令和2年1月

江東5区長の連名による「京成本線荒川橋梁架替事業推進の要望書」を国土交通大臣に提出

橋梁架替に伴う堤防強化の早期実現を要請

江東5区:墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区

令和2年4月

足立区及び葛飾区で「京成本線荒川橋梁に関する水防協議会」を設立 荒川下流河川事務所及び京成電鉄株式会社も会議に参加

令和2年7月

水防訓練をとおし線路両脇の低くなっている堤防部分に合計35個の大型土のうを設置(※) 河川法第37条の2の規定による協議により大型土のうを暫定的対策として存置

令和2年8月

再度、国土交通大臣へ堤防強化の早期実現を要請(※) 葛飾区長による水防訓練実施内容の報告

令和2年9月

線路部分も含めた水防活動の手順をとりまとめ確認書を4者で締結 4者:荒川下流河川事務所、京成電鉄株式会社、足立区、葛飾区

令和2年11月

「京成本線荒川橋梁架替に係る事業調整協議会」の設立及び第1回目となる協議会を開催 令和3年度中のパラペットを完成させる旨を荒川下流河川事務所が正式回答

令和3年5月

水防訓練で線路部分の対策を想定し大型水のう3段積みを実践(※) 別会場で実際の線路上でも積み土のう訓練を実施

令和3年9月

パラペット設置完了  

※ 架替事業や水防訓練などの詳細はページ下部の関連リンクからご覧いただけます。

令和2年度設置の土のうと令和3年度設置のパラペットの比較用イラスト及び写真を表示しています。
令和2年度に葛飾区で土のうを設置し、令和3年度に国土交通省がパラペットを設置しました

今後も水害対策をさらに強化していきます

 パラペットは線路の両側の堤防に設置されましたが、パラペットにはさまれた線路(軌道)部分は依然として周辺堤防の高さより低い状態のままです。線路部分の対策については、水防管理団体である葛飾区が水防活動により対策しますが、その実施に際し河川の水位や京成本線の運行停止など関係機関との連携が不可欠です。水防活動の円滑な遂行を図るため、令和2年9月には、葛飾区・荒川下流河川事務所・京成電鉄株式会社・対岸の足立区の4者で水防活動に関する確認書を締結し、水防活動手順書をとりまとめ、台風や大雨等に備えています。

 また、区は水害対策をさらに強化するため、パラペットの完成に伴い可能となる止水板や線路を平坦化させる覆工板を令和3年度に配備します。配備後も今後は職員の水防工法の知識の取得と技術の体得のため水防訓練を積み重ね、引き続き関係機関とも連携し、安全・安心なまちづくりを進めていきます。

止水板等のイラストイメージ図

このページに関するお問い合わせ

調整課事業調整担当係
〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所3階 301番窓口
電話:03-5654-8374 ファクス:03-3697-1660
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