江東5区大規模水害対策協議会の検討結果について

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ページ番号1012226  更新日 平成29年1月10日

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江東5区(墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区)が合同で、大規模水害に対する避難対策について取りまとめました

浸水想定区域図

想定される水害の特性

 江東5区には大きな河川が多く流れており、ほぼ全域が浸水想定区域に含まれていることから、河川洪水に対して高いリスクに晒されています。また、臨海部のゼロメートル地帯に位置することから、高潮が発生した場合、広範囲が深刻な浸水被害を受ける危険性があります。江東5区では、河川洪水と高潮が同時に発生する最悪の事態を想定して、対応方針について検討しました。

 大規模水害発生時に排水施設が機能しない最悪の場合、広範囲で2週間以上にわたり浸水が継続する危険性があります。また、江東5区では258万人もの人口を擁しているため、大規模な水害が発生した場合には、膨大な浸水人口の発生が想定されます。

避難対応の理想像

 大規模水害発生時には、近くの高い建物へ避難をする垂直避難では、長期間にわたって浸水区域にとどまることとなるため、生命の危険もあります。犠牲者ゼロを達成するためには、発災前の安全な段階において、浸水が想定される区域に居住する全ての区民が、区外を含む浸水をしない区域に広域避難をする必要があります。

広域避難(理想像)の実現に向けた課題

 広域避難を実現するためには、災害発生よりかなり前の段階から避難を開始する必要があります。避難に向けては、想定される深刻な交通渋滞への対応のほか、病気や障害のある方等への支援についても整理をする必要があります。また、自主的に広域避難を実施する方を増やすために、広域避難の必要性について多くの方に理解をしていただく必要があります。

 これらの課題を解消するために、江東5区では次のような対応に取り組んでいきます。

 

目標の達成に向けた対応

(1)大規模水害対応の理解促進に向けた区民とのコミュニケーションの推進

 大規模水害の危険性や広域避難の必要性等を広くアピールすることを目的としたシンポジウム等を開催するほか、広報番組やパンフレット等を作成します。

(2)広域避難に向けた江東5区独自の避難対応の実施

 「関係機関の情報などから、概ね72時間後に荒川が氾濫する恐れがある時で、かつ930hPa程度の勢力を持つ台風の東京地方への直撃が予想される場合」には、区民への広域避難の呼びかけの必要性について江東5区合同で検討します。

(3)垂直避難者の発生を踏まえた被害低減策の推進

 浸水区域から脱出するための避難用ボートの調達や訓練等に、消防団や町会などと協働で取り組みます。また、緊急避難先の確保に向けて集合住宅管理者等との協定締結を推進していきます。

(4)広域避難の実効性の強化に向けた協議会の立ち上げ

 江東5区広域避難推進協議会を立ち上げて、広域避難の実効性の強化に向けた検討を加速させます。

(5)関係機関への要望事項

 広域避難の避難先を確保するために、国や都・県等に調整に向けた主導的な対応を要望します。また、多くの区民を広域避難させるための支援制度を整理するために、国や都のほか、公共交通機関や警察等と検討をしていきます。

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このページに関するお問い合わせ

危機管理課計画係
〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所5階 503番窓口
電話:03-5654-8572 ファクス:03-5698-1503
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。