令和6年 区長と議長のマレーシア・ペナン州訪問について

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ページ番号1037016  更新日 令和6年12月23日

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区長と議長がマレーシア・ペナン州を訪問しました。
訪問先での主な行動をご報告いたします。

訪問の概要

目的:新型コロナウイルス感染症の影響による事業中止を経て、青年ホームステイの相互派遣事業を再開できたことに敬意を表するとともに、両都市の更なる友好関係の発展と、葛飾区でも増加している外国人の企業等の受入れや外国人労働者の定着に向けた取組の実態確認などを目的とするものです。

日程:令和6年10月28日~10月31日(3泊4日)

出張者:5名

海外出張に関する経費:3,311千円

訪問の報告

現地関係者への表敬訪問
 
10月29日9時30分よりペナン州議会議員を、10時よりペナン州第2副首相大臣を表敬訪問し、今後も両都市の友好交流への協力・支援をいただけるようお願いしてまいりました。現在実施している青年ホームステイ事業は、世界に開かれた街づくりに貢献できる国際感覚豊かな人材を育成することを目的としていることをお伝えすると、「ペナン州は人材育成をとても重視している。今後も交流が続いていくよう協力していきたい。」という旨のお言葉をいただきました。

 同日14時より、在ペナン日本国総領事館への表敬訪問を行い、首席領事に、葛飾区とペナン州の長きにわたる友好交流の経過について報告しました。首席領事からは、ペナン国際空港拡張やペナン島からマレー半島を繋ぐ鉄道整備計画等、ペナン州の現状についてお話を伺うことができました。


友好交流に関する確認書の調印
 10月29日20時より調印式が行われ、今年で37年目を迎えた友好交流にご尽力いただいている※マレーシア青年クラブ連合ペナン支部(Malaysian Association of Youth Clubs, State of Penang)と、「葛飾区とマレーシア青年クラブ連合ペナン支部との友好交流に関する確認書」を取り交わしました。
 調印式には、マレーシア青年クラブ連合全国会長やペナン支部会長、その他役員など40名以上の方が参加され、幅広い分野における交流の推進や更なる友好関係の構築について意見交換を行い、改めて、両都市がこれからも相互理解を深め、更なる友好関係を築いていくことを確認しました。
 過去に青年ホームステイ事業に参加した団員にもお会いでき、「ホームステイで得た経験を、これからも両都市の友好交流に協力することで還元していきたい。」と、力強い抱負をお聞きしました。青年ホームステイ事業による交流は、間違いなく両都市の友好交流において大変有意義なものになっていることを実感できました。
※マレーシア青年クラブ連合:地域活動、慈善事業、芸術などのボランティア活動を通して、青年の育成を行っているマレーシアの青年クラブが集まった組織(1954年設立)


現地企業等の視察
 10月30日10時より、1974年に設立されたペナン日本人学校を視察しました。マレーシア国連邦教育法に従いペナン州教育局の登録認可を受けている学校で、現在、小学部から中学部の日本人の子ども達80名ほどが在籍しています。学校長から、現地での日常会話が円滑にできるよう、放課後に英語を勉強する時間を設けたり、近くの大学から講師を招きマレー語講座を行うなど、日本人が外国人住民の立場となる現地ならではの学校運営の状況を伺いました。学校が、教育・学習の場だけではなく、地域の方や周りの学校との交流などを通じ、子ども達が円滑に日常生活を送れるようにするための役割も担っていることを確認いたしました。また、校舎を見学させていただき、災害等の危機管理についてのお話しもお伺いしました。

 同日14時より、外国人雇用を積極的に行っている清掃サービス業の民間企業を視察し、CEOと意見交換を行いました。従業員の約10%が外国人であることから、技術訓練研修の実施や外国語のマニュアル作成など、円滑に業務ができるよう工夫しているだけでなく、外国人労働者の確保や定着率を高めるために、住居の確保や語学研修など生活面の環境も整えることを重要視しているということをお伺いしました。
 視察先では、雇用条件に「礼拝の時間を確保すること」や業務に支障が出ないよう従業員が交代制で礼拝することが当たり前に行われているなど、お互いの宗教を理解し尊重しあう姿勢の大切さを改めて実感することができました。


訪問の成果
 マレーシア青年クラブ連合ペナン支部と友好交流に関する確認書を取り交わし、今後も変わらず友好交流を発展させていくことを確認するとともに、青年ホームステイ事業の内容をより充実したものにするべく意見交換を行うなど、両都市の友好関係の更なる発展のため、大きな成果を上げることができました。
 ペナン州の日本人学校の視察では、学校が、外国人住民の立場である日本の子ども達と地域の方々を結ぶパイプ役となっており、子ども達が現地で円滑に日常生活を送るための重要な役割を果たしていることを確認し、学校の果たす役割の重要性を再認識いたしました。
 また、現地の民間企業の視察では、日本と同様にマレーシアにおいても、中小企業は人手不足の問題を抱えているという状況を教えていただき、労働者を確保するために外国人を積極的に雇用している取組や、雇用した外国人の定着率を高めるための取組について意見交換をしました。葛飾区における、外国人労働者を確保するための取組や語学支援をはじめとする生活支援、地域との円滑な交流を図るための環境づくりの参考とさせていただきます。
 今回の訪問で、多民族国家であるマレーシア・ペナン州に住む方々との交流や多宗教が共存し合う社会を実際に体感できたことは、多文化共生社会の推進を図っている葛飾区にとって大変有意義なものとなりました。この訪問で得たことを葛飾区の多文化共生社会づくりに生かしてまいります。

確認書
友好交流に関する確認書
MAYC意見交換
マレーシア青年クラブ連合ペナン支部との意見交換の様子

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このページに関するお問い合わせ

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