カラスやハトなどの野鳥について
カラスやハトに限らず全ての野生鳥獣は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」により、許可なく捕獲したり処分したりすることは禁じられています。
うるさい、迷惑だからといって、捕まえることはできません。
カラスについて
カラスの生態
東京周辺では巣作りが3~4月、卵やヒナを温める時期が4~5月、ヒナの世話をする時期が5~6月で、巣だったヒナが多くみられるのが6~7月、群れが見られるのが8月ごろになります。
卵は18~20日でかえります。巣立つまでは30~35日かかり、巣作りから巣立ちまで約2か月ほどかかります。巣立った後は1~2週間ほどは巣の周りで過ごしていますが、一度巣立ってしまえば、ほとんど巣には戻りません。
繁殖は普通年1回ですが、早い時期に失敗するともう一度やり直すこともあります。
巣を作らせないために
次の2点にご協力ください。
(1)針金ハンガーは、ベランダなどの屋外で使ったら、片づけましょう。
(2)敷地内の枝の剪定は、こまめに行いましょう。
都会のカラスは巣の材料に、針金ハンガーを使う習性があります。屋外で針金ハンガーを使用した場合は、必ずしまいましょう。また、カラスは巣を外から見られないように、枝葉の茂った大きな樹木などに好んで巣を作ります。こまめに枝を剪定し、三つ股以上になる部分がないよう気をつけましょう。
威嚇や攻撃をされたら
カラスの威嚇や攻撃は、繁殖期(3月から7月頃)に多くなります。これは、親鳥が巣にいるヒナや卵を守ろうとする行動です。このような場合は、迂回路があれば、そこを避けて通ることが一番です。しかし、迂回路がなく、どうしても通らなければならない場合は、帽子を被ったり、傘などで頭を守るようにしましょう。
カラスの巣を発見したら
カラスの巣を見つけても、被害のない時点では、特に撤去する必要はありません。しかし、カラスに威嚇されるなどの被害が発生した場合は、巣を撤去する必要があります。この場合は、巣のある場所(樹木、電柱など)の管理者を確認し、管理者に被害状況を説明して、巣の撤去を依頼してください。
なお、カラスは繁殖期に巣を撤去すると、近くに再び巣を作る習性があります。区では、産卵の状況などを見計らって適切な時期に巣を撤去するため、相談を受けてから撤去するまでに時間がかかる場合もありますのでご了承ください。
巣のある場所 | 担当窓口 | 連絡先 |
---|---|---|
電柱・鉄塔(東京電力) | 東京電力カスタマーセンター | 0120-995-007 |
電柱(NTT) | NTTお客様相談センター | 0120-019-000 |
区道の街路樹等 | 道路補修課道路保全事務所 | 03-5654-9590 |
都道の街路樹等 | 東京都建設局第五建設事務所 | 03-3692-4574 |
国道の街路樹等 | 国土交通省東京国道事務所亀有出張所 | 03-3600-5541 |
首都高速道路 | 首都高お客様センター | 03-6667-5855 |
区立公園内の樹木 | 公園課公園管理所 | 03-3694-2474 |
都立公園(水元公園)内の樹木 | 水元公園サービスセンター | 03-3607-8321 |
都営住宅敷地内 | JKK東京お客様センター | 0570-03-0072 |
区営住宅敷地内 | 住環境整備課住宅運営指導係 | 03-5654-8353 |
UR賃貸住宅敷地内 | UR城北住まいセンター | 03-3842-4611 |
上記以外の区施設 | 各区施設管理者に直接お問い合わせください | 各区施設管理者に直接お問い合わせください |
区内一般家庭の樹木 | 環境課自然環境係 | 03-5654-8237 |
法人の事業所等 | 当該施設の管理者 | 当該施設の管理者 |
(注意)担当窓口等については、予告なく変更される場合があります。
カラスの落下ヒナを発見したら
親カラスがヒナを守ろうとして威嚇してくることがあります。落下ヒナがいた場合には、場所を確認して上記の窓口までご連絡ください。
カラスが集まらないようにするために
都会にカラスが集まる主な原因は、私たちがごみ集積所に出す生ごみがカラスのエサになっていることです。カラスにゴミを荒らされないようにするために、次の3点にご協力ください。
(1)生ごみは水切りし、外から見えないよう袋などに入れたうえでごみ袋に入れましょう。
(2)生ごみが防鳥ネットからはみ出さないよう、ネットでゴミ全体を覆いましょう。
(3)ゴミ出しの日・時間などのルールは必ず守りましょう。
カラスからごみを物理的に遮断することで、カラスによるごみの散乱を防ぐことが出来ます。区では、ごみ集積所でのカラスによる被害を防ぐために、防鳥ネットの利用を推奨しております。
ごみの出し方などのお問い合わせ・防鳥ネットの申込みは
清掃事務所 電話 03-3693-6113
ハトについて
ハトの生態
ハト(いわゆるドバト)は、群れで行動し、一般の野鳥と異なり一年中繁殖を続けています。特に春から夏にかけては繁殖が盛んで、何度も産卵を繰り返します。1回に2個の卵を産み、ヒナは1か月あまりで巣立ち、約6か月で繁殖できるようになります。
エサを与えないでください
ハト被害の原因は、人がエサを与えることによるハトの過剰な繁殖です。寄りついたハトによるフン害は近所迷惑になるばかりではなく、フンの粒子を吸い込んで発熱やせきなどの症状が出る病気を引き起こす原因にもなります。
ハトが害鳥扱いされないようにするためにもエサやりはやめてください。エサを与えることは、決してハトの保護にはなりません。自然の生態系の中で、自然の食物を食べて生息していくことが、本来の姿です。
近寄らせない、巣を作らせない
対策の基本は、追い払いと巣を作らせないという自衛策です。ハトは、雨の降り込まない棚状のところにねぐらや巣を作ります。産まれたハトは、またその周辺に住み着く習性がありますので注意が必要です。
ベランダに営巣されないようにするためには、風通しを良くする、植木鉢など物を置かない、洗濯機やエアコンのコンプレッサーの下に入り込めないようにする、などの対策が考えられます。
また、近寄らせないためには、ベランダの手すり部分などにテグス(釣り糸)を張ったり、ネットを張る、天敵であるカラスの模型を吊るすなど、いろいろな方法がありますので、試されるとよいと思います。(注意:テグスに野鳥が絡まないよう、取扱いに気を付けてください。)
なお、自宅の巣を撤去する場合に、巣の中にヒナがいたり卵がある場合は許可なく処分することができません。ヒナが巣立つまで待つか、東京都への有害鳥獣捕獲許可申請が必要になりますので、専門業者に処理を依頼する方が多いようです。
問い合わせ
環境課自然環境係
電話:03-5654-8237
関連リンク
よくいただくお問い合わせリンク
このページに関するお問い合わせ
環境課自然環境係
〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所4階 410番窓口
電話:03-5654-8237 ファクス:03-5698-1538
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。
便利帳コード:wb333