私立認可保育所の運営費助成額算定相違に係る対応方針等について
令和4年9月2日
葛飾区民の皆様へ
葛飾区長 青木 克德
この度の、私立認可保育所運営費助成額の算定相違につきまして、区民の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしていますことを心よりお詫び申し上げます。
今回の算定相違があった部分について、法的見解を区の法規担当や特別区人事厚生事務組合法務部、外部の弁護士など専門家の意見も聞きながら検討を重ねてきた結果、区に返還請求権のあることが否定しがたいとの結論に至りました。このため、算定相違部分については、区としては返還請求せざるを得ないものと判断いたしました。
返還にあたりましては、区民の皆様に対する保育サービスの提供に支障のないよう、保育所と丁寧に対応を協議し、手続きを進めてまいります。
併せて、区側の誤りにより、保育所と区民の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことをふまえ、私区長と副区長2人の責任として、給与減額の条例案を区議会に提出させていただきます。
また、今後は同様の事態を繰り返さないため、区役所全体で事務の点検と見直しを実施し、適正な事務処理の徹底と再発防止に努めてまいります。
区民の皆様には、お詫び申し上げますとともに、区全体の持続的な発展のために、子育て支援をはじめとする施策について、今後ともご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
私立認可保育所運営費助成額の算定相違について
1 概要
私立認可保育所に対して支給する運営費助成の算定用様式の計算式に誤りがあり、一部について、対象とするパート保育士の上限人数が多く算出されることがわかりました。
これにより、保育所によっては、運営費が要綱の基準より多く支給されていました。
2 対象期間、対象施設数、算定相違額
対象期間 :平成30年度~令和3年度
施設数 :72園
算定相違額:511,819,180円
3 原因
運営費の支給事務に使用する様式を区が作成した際、設定に誤りがあったことが原因です。
また、支払いの審査をする際、確認が不十分であったため、誤りが長期間発見できませんでした。
4 今後の対応
算定相違部分については、保育所に返還を求めてまいります。
返還にあたりましては、区民の皆様に対する保育サービスに影響の出ないよう、保育所と協議し手続きを進めてまいります。
5 再発防止策
事務を執行するにあたっては、運営費支給の手順、使用する様式等について、複数の職員による十分な検証と確認を行うことを再度徹底しました。
また、今回の事態が発覚後、区全体の事務の緊急点検を実施してまいりました。業務システム及び表計算ソフト等を利用した事務の一斉点検を行い、会計事務においても適正な審査体制の再構築を図っております。
今後も引き続き、適切な事務処理と再発防止に努めてまいります。
このページに関するお問い合わせ
子育て施設支援課私立保育所係
〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所4階 401番子育て支援窓口
電話:03-5654-8297 ファクス:03-5698-1533
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。