はじめに
遺跡を発掘すると、昔の人々が使用した様々な道具(土器・石器・木器など)が出土します。こういった出土品を「遺物」といいます。また、地面に残された生活の痕跡(住居跡・溝跡など)が見つかることもあります。こういった痕跡は、「遺構」と呼ばれています。「遺物」・「遺構」を総称して、「埋蔵文化財」と表現します。
遺跡の多くは、地中に埋もれており、地上では容易に確認できません。これまでの遺跡発見の経緯をみても、道路や建物建設などの開発工事に伴うものがほとんどです。こういった場合、遺跡が保存されることは稀で、発掘調査後は工事着工となります。遺跡発見の影では、多くの遺跡が破壊されているという事実を忘れてはなりません。
葛飾区教育委員会では、遺跡やその周辺での土木工事に先立って、埋蔵文化財の確認調査を実施しています。また、葛飾区郷土と天文の博物館では、学芸員指導のもと、市民ボランティアによる学術調査を行っています。このような調査・研究を通して、葛飾の歴史を広く区民の皆様に知っていただけるよう努めています。
現在、区内には28ヶ所の遺跡が確認されています。遺跡から出土した遺物の一部は、葛飾区郷土と天文の博物館に展示しています。
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