かつしかシンフォニーヒルズを彩る美術品
かつしかシンフォニーヒルズでは文化芸術の拠点として、多くの美術品を展示しています。展示している作品の一部をご紹介します。
モーツァルト像
展示場所:本館正面玄関前
葛飾区が世界で唯一、オーストリア共和国の許可を受けたウィーン市王宮庭園に建つモーツァルト記念像の実物大の複製で、かつしかシンフォニーヒルズのシンボルとなっています。
ウィーン市にあるモーツァルト記念像は、1791年12月5日に没した偉大な天才モーツァルトをしのんで1896年に造られたものです。このように歴史的遺産を受け継ぐ、貴重な文化財であるモーツァルト記念像の複製許可を受けるにあたっては、当時のツィルク・ウィーン市長をはじめウィーン市フロリズドルフ区のランズマン区長などの多くの人々の協力を得て実現したものです。
葛飾区のモーツァルト像の製作は、オーストリア共和国がモーツァルト没後200年記念事業のための記念像の修復作業と併行して行われ、共和国が指定したウィーン美術大学の教授や、現地の数多くの優秀な芸術家、技術者の参加によって行われました。
絵画
作品名 :蘭(陽光)
作者 :福田 千惠(ふくだ せんけい)氏
展示場所:別館1階ロビー
福田千惠氏は、日展特撰、日展会員賞、日展文部大臣賞など多数の受賞歴があり、葛飾区名誉区民です。
かつしかシンフォニーヒルズに本作品と「蘭(月光)」がオープン当初より展示され、その後「蘭(月光)」が、葛飾区の友好都市オーストリア共和国・ウィーン市フロリズドルフ区の区制施行100周年の記念として贈られ、現在も両区をつなぐ友好の懸け橋となっています。
また、柴又「山本亭」の「花菖蒲」のふすま絵、亀有リリオホールの緞帳原画などを制作し、多くの来場者に親しまれています。
葛飾区の文化芸術功労者で、海外においても平成14年サウジアラビア皇太子(現国王)に委嘱され、初代国王アブドルアジーズ・イヴン=サウード「偉」を制作し、現在、イスラム文化圏との交流を深めるなど、日本画の世界発信に尽力されています。(「葛飾区名誉区民の紹介」参照)
緞帳(どんちょう)
モーツァルトホールには2種類の緞帳を備えており、開演前のひとときを楽しませてくれます。
原画 :陽春
作者 :加山 又造氏
展示場所:モーツァルトホール ホワイエ
加山又造氏は世に出る直前の研鑽期に葛飾区立四つ木中学校で教鞭をとっていたという葛飾にゆかりのある作家です。
「桜」をテーマにしたこの緞帳はモーツァルトホール全体の華麗な雰囲気に調和する気品と格調を備えています。
作品名 :モーツァルトホール緞帳(マッシュルーム)
展示場所:モーツァルトホール
フンデルトヴァッサー氏の作品をもとに制作した緞帳です。
現代オーストリア美術を代表するフンデルトヴァッサー氏は、ウィーン市では環境に溶け込んだ市営住宅ヴァッサーハウスの建築デザインもするなど幅広く活躍しました。
建築と自然と人間との融合を唱える氏はこの作品でも建物がキノコのように自然と調和した生活を人々にもたらす様子を描いています。
彫刻
作品名 :無限
作者 :晝間 弘氏
展示場所:別館1階ロビー
晝間弘氏は金町に生まれ、日展特撰、日展文部大臣賞、日本芸術院賞等、多数の受賞歴があります。
作品名 :フェニックスの翼
作者 :澄川 喜一氏
展示場所:別館2階屋上庭園
澄川喜一氏は平櫛田中賞、中原悌二郎優秀賞、日本芸術院賞など多数の受賞歴があります。
書画
作品名 :愛情
作者 :新倉 禾亭氏
展示場所:別館4階ロビー
新倉禾亭氏は台東区浅草出身で高砂に居住しました。洗心書会初代会長で、細字の名手といわれています。
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