予防接種の副反応
予防接種の副反応は軽いものから重いものまで様々あります。軽いものは、例えば、接種した部位の赤みや軽度の発熱です。重いものは、発生はまれですが、合併症や病気の発症などがあります。
(1)通常みられる反応について
●接種部位の赤み
接種したところが赤くなることは、どのワクチンでも起こりえるもので、通常、治療の必要はありません。しかし、腫れが強いなど心配なときは医療機関を受診しましょう。
●熱が出る
軽度の発熱は、どのワクチンでも起こりえるもので、通常、治療の必要はありません。しかし、明らかな発熱(目安:37.5度以上)があるときなど心配なときは医療機関を受診しましょう。
その他、ワクチンの種類によっても違いますが、局所のしこりや腫れ、発疹なども比較的高い頻度で認められます。通常は数日内に自然に治りますが、心配な場合は、必ず医師の診察を受けてください。
(2)重い副反応について
●アナフィラキシー
アナフィラキシーは、アレルギー反応のひとつで、症状が激しいものです。発生はまれですが、血圧低下、呼吸苦、意識消失などが現れ、死亡する場合もあります。原因は、ワクチンのほか、食品や医薬品などの物質が体内に入ることで起こります。
アナフィラキシーは、それまでアレルギーを起こさなかった物質に対しても突然発生するため、事前に予測することはできません。過去に、アナフィラキシーを起こしたことがある物質は、再びアナフィラキシーを起こす可能性が高く、将来にわたり体内に入ることを避ける必要があります。
アナフィラキシーは、原因物質が体内に入ってから24時間以内に起こることが多く、そのほとんどは30分以内です。ワクチン接種後24時間(特にはじめの30分間)は、保護者は注意深く子どもを観察し、何か異常(例:倒れる、ぐったりしている、呼びかけに反応がない、意識がない、苦しそうにしているなど)が起きた際は速やかに医療機関を受診(または救急車を呼ぶ)してください。
●その他の副反応
けいれん、しびれ、発疹、下痢、嘔吐など、心配な症状があるときは速やかに医療機関を受診してください。
(3)生ワクチンと病気
生ワクチンは、病原性(毒性)を弱めたウイルスや細菌を使っているため、まれにその病気の症状があらわれることがあります。ほとんどは軽症ですが、まれに、重症となることがあります。
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