平成22年第1回葛飾区議会臨時会区長挨拶要旨

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ページ番号1005408  更新日 平成27年12月19日

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葛飾区長 青木克德の写真
葛飾区長 青木克德

平成22年1月8日

 お許しをいただきまして、平成22年第1回区議会臨時会の開催に当たり、今後の区政運営の基本的な考え方について、私の所信の一端を申し上げ、議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 私は、去る11月8日の区長選挙におきまして、幸いにも区民の皆様にご支持を賜り当選させていただき、今後4年間、区長として区政をお預かりすることとなりました。

 ご承知のとおり、わが国の経済の景気動向につきましては、内閣府の12月の月例経済報告によりますと、11月の報告に続き「景気は、持ち直してきているが、自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある」との基調判断が示され、また、物価が長期的に下落する「緩やかなデフレ状況にある」として、物価下落による企業収益の減少や更なる雇用環境の悪化など、将来の不透明感の高まりを示しております。今後の景気動向が、とりわけ中小企業の多い本区の産業分野に与える影響等については、より一層、深刻なものになると予測せざるを得ないものと認識しております。

 こうしたデフレ不況下、私は選挙期間中、区民の皆様の区政に寄せる期待や要望を数多くお聞きし、責任の重大さを改めて痛感いたしますとともに、葛飾区政の発展に更なる力を注ぐ決意と覚悟を新たにしたところでございます。

  葛飾区は、川と緑に囲まれた、下町の人情味豊かな区民性や地域特性を有する、中小企業のまちです。私は、この「葛飾」を子どもから高齢者まで、全ての世代の皆様にとって、未来に夢と希望、そして誇りを持って暮らせる住み良いまちに創り上げてまいります。

 この「夢と誇りあるふるさと葛飾の実現」に向けて、私の区政に対する基本姿勢の一端を申し上げます。

  第一に、若者から高齢者まで、区民は、様々な要望や多様な価値観、考え方を持っており、行動様式もそれを踏まえた多様なものとなっております。このような区民の多様な価値観や行動様式等に的確に対応した区民サービスを展開していくために、私自らが職員の先頭に立ち、区民の皆様に現状をお示ししながら、区民の皆様の率直な意見をできる限り受け止め、「区民第一」、「現場第一」の姿勢で、施策に取り組んでまいりたいと考えております。

  第二に、将来のより良い葛飾区の実現のためには、福祉、教育、まちづくり等々、様々な分野での人材育成(人づくり)が重要です。また、一方で、区の行政を進める区職員の育成も不可欠です。「人づくり」の区政を進めてまいります。

  第三に、葛飾区は、水と緑に恵まれた、下町という地域特性のある、中小企業のまちです。施策の推進に当たっては、葛飾区の良いところ、長所や地域特性を十分に活かしてまいります。

  第四に、区民からの要望や意見等には迅速に対応していかなくてはなりません。これまで以上に区民目線に立った行政の「スピードアップ」と「おもてなしサービス」の徹底を図ってまいります。

  私は、こうした基本的な考え方を基に、早速、これらを実現するための検討に着手し、子育て支援をはじめ、高齢者・障害者支援、産業振興とまちの賑わい、安全・安心なまちづくり、区役所改革など、個々の具体的な施策の推進に向けて、現在、平成22年度予算の編成をしております。

  今後とも、各施策の推進に当たりましては、区民の皆様や議会の声に十分耳を傾け、区民や事業者、活動団体、ボランティアの方々と力を合わせて区政を推進する新たな仕組みづくりを進めてまいります。

 また今後、これまでの16年間にわたる青木勇前区長の基本的な考え方を継承し、現基本計画、中期実施計画の下に、私が実施する新たな政策、施策をも取り入れ、着実に運営していくため、副区長を定数条例上の2人を置くことといたします。

  そのため、当面1名としている葛飾区副区長定数条例の改正案と併せまして、副区長の人事案件をご提案させていただきました。

  議員各位には、よろしくご審議の程、お願い申し上げまして、私の就任のご挨拶といたします。