やさしい日本語を知っていますか?
どんなものですか
簡単な言葉や短い文章で伝える、分かりやすい日本語のことです。
1995年の阪神・淡路大震災では、災害情報や避難指示を理解できずに多くの外国人が被災しました。
このことをきっかけに、外国人も正しい情報を理解できるようにするため、考え出されました。
例 「高台に避難してください」
→「高(たか)い所(ところ)に 逃(に)げて ください」
みんなにやさしいコミュニケーションです
防災の分野から始まったやさしい日本語は、医療や教育などさまざまな分野に広がっており、外国人だけでなく、子どもや高齢の方、障害のある方などとのコミュニケーションにも役立っています。
やさしい日本語に言い換えてみよう
- ご出身はどちら?
→どこの 国から 来ましたか? - 飲食はご遠慮ください
→ここで 飲むことは できません
ここで 食べることは できません - 電車は運転を見合わせています
→電車は 今 動いていません - メモを取ってください
→書いて ください
やさしい日本語を学んでみよう
どうして必要なのですか
区内には、約2万9,000人※1の外国人が暮らしています。
出身国もさまざまで、全ての言語に対応してコミュニケーションをとるのは難しいですが、日本に住んでいる外国人の8割は日本語で会話ができるといいます。
また、希望する情報発信言語について「やさしい日本語」と回答した人が「英語」や「機械翻訳された母国語」などと比べて最も多いという調査結果※2があります。
※1 令和7年1月1日現在
※2 東京都国際交流委員会「東京都在住外国人向け情報伝達に関するヒアリング調査報告書(平成30年)」
やさしい日本語のポイント
文章は短くする。伝えたい内容は一文にひとつ
例「まっすぐ行って、角を左にまがってください」
→「まっすぐ 行って ください。角を 左に まがって ください」
敬語(尊敬語・謙譲語)は簡単な表現にする
例「ご覧ください」
→「見て ください」
伝えたいことは曖昧にせず、はっきり伝える
例「2時くらいに来てください」
→「2時に 来て ください」
写真やイラスト、ジェスチャーなど視覚的な補助を使う
話すとき
ゆっくりと相手の理解を確認しながら話す。
書くとき
漢字にフリガナを付け、分かち書きをする。
「分かち書き」とは
語と語の間や、文節と文節の間を1字分空けて書くことをいいます。
例「靴を脱いでください」
→「靴を 脱いで ください」
やさにちチェッカー
入力した文章のやさしさを、語彙(ごい)・文法・漢字・長さ・硬さの5つの項目で診断できます。
やさしい気持ちとやさしい伝え方が大切です。
相手にとって、何が「やさしい」のかを考えながら、時と場合に応じて使い分けましょう。
やさしい日本語をもっと知りたい方へ
やさしい日本語講座 話し言葉編
区では、やさしい日本語の普及のため、講座を開催しています。
【日時】 3月22日(土曜日)午後2~4時
【会場】 立石6‐33‐1かつしかシンフォニーヒルズ別館
やさしい日本語ポイント動画
身近な場面の会話を通して、学ぶことができます。
参考
このページに関するお問い合わせ
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〒124-0012 葛飾区立石6-33-1 文化会館別館2階
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