倍賞千恵子さんが名誉区民に!倍賞さんと青木区長との特別対談
葛飾区柴又を舞台とした映画『男はつらいよ』において、主人公の「寅さん」こと車寅次郎の妹「さくら」を演じた女優・倍賞千恵子さんが、葛飾区名誉区民として顕彰されました。
葛飾区名誉区民制度とは、区のイメージアップやPRに長年貢献された方などを、区民の敬愛の対象として顕彰する制度です。
倍賞さんは、映画「男はつらいよ」シリーズの50作全てに出演され、作品を通して区の魅力を広く発信し、地域振興や観光資源の創出に長年貢献されてきました。
倍賞千恵子さんと青木葛飾区長との特別対談を行いました
倍賞千恵子さん プロフィール 1941年6月29日生まれ。松竹音楽舞踊学校を首席で卒業後、松竹歌劇団(SKD)へ入団。映画『男はつらいよ』シリーズでは寅さんの妹「さくら」を演じた。数々の映画に出演し、日本アカデミー賞主演女優賞を始め、多くの映画賞を受賞している。 |
顕彰式を終えて
倍賞さん お兄ちゃん(故渥美清さん)がいたらお兄ちゃんが(名誉区民に)なっていただろうから、代わりかなと思いました。私で良いのかな、という驚きが大きかったですが、大変嬉しく光栄です。
青木区長 さくらを長年演じてこられた倍賞さんには、これまでも寅さんサミットなどの区のイベントに参加いただいています。これからもいろいろな機会に区へお越しいただき、倍賞さんの活動を通して葛飾を多くの人に知ってもらいたいですね。また、最近では、外国から柴又に観光にいらっしゃる方が増えているそうです。『男はつらいよ』でウィーンが舞台になった時、下町の雰囲気や寅さんの姿が柴又に似ていると言われていました。世界中にそのようなところは多くあると思いますし、ぜひ海外の方にも葛飾を広く知っていただきたいですね。
倍賞さん そうですね。さくらを演じたことが役者としてのひとつのスタートだったような気がしています。コンサートではずっと『さくらのバラード』を歌い続けてきましたし、これからも続けていきたいです。
青木区長 歌手やお芝居など、さまざまな場面で倍賞さんに活躍いただくことが、葛飾を知ってもらうことにつながるかなと思います。
葛飾への思い
青木区長 昨年に区制施行90周年を迎えるなど、葛飾区はこれまでさまざまな形で発展してきました。「下町」と言うと浅草などを挙げる方が多いイメージですが、最近では柴又と答える方も増えてきているそうです。葛飾や柴又が下町として定着してきているのかなと思っています。倍賞さんにとって、葛飾の魅力とはどんなところでしょうか。
倍賞さん 「下町らしさ」を感じられるところが、葛飾の魅力かなと思います。私が生まれ育ったところも下町だったのですが、柴又に来るとふるさとに帰ってきたような感覚になるんです。『男はつらいよ』の撮影中も、街並みが変わらないように住民の皆さんが協力してくださり、皆さんの理解があって撮影を続けられたことがとても印象に残っています。
青木区長 葛飾区は人と人との触れ合いを大切にしていますし、実際そう思っていらっしゃる方も多いと思います。昨年策定した葛飾区基本構想にも「人情」という言葉を入れたんですよ。柴又以外のまちでも人の温かさは変わりません。そこが葛飾の良さだと思います。
倍賞さん 「人」という漢字は、支え合っている人を表していると言いますが、葛飾はまさにそんな支え合いが今でも残っていますよね。
青木区長 そうですね。「良き下町」を定着させていけるように、これからも頑張りたいですね。
2023年の抱負
青木区長 2022年は、新型コロナ感染症対策はもちろんのこと、ロシアのウクライナ侵攻などもあり、大変な1年だったなと思います。2023年も良い年にしたいなと思っていますが、倍賞さんの2023年の抱負はありますか。
倍賞さん 葛飾を元気づけて盛り上げていくためには、まずは自分自身が元気じゃないと何もできないですよね。心も体も大切にして、これからも進化して精進していきたいです。
青木区長 ますますお元気に活躍されることを願っています。歌とお芝居で活躍していただくことで、葛飾も盛り上がると思います。私も下町葛飾の良さをいかに広めていくかを考えていきます。お互い健康に気を付けて、頑張っていきましょう。
区民へのメッセージ
倍賞さん 若い時に、歌も役者もなんてうまくいくわけない、「二兎を追う者は一兎をも得ず」だと言われていたのですが、そんな言葉に対して、「いえ、二兎を追ってみます!」と言っていたんです。今日青木区長に「歌とお芝居で活躍することが葛飾にも還元される」というようなことを言っていただいて、今までの活動が認められたようで嬉しかったです。皆さんも、自分の夢があるのだったら、年齢に限らず、夢を大事にしてもらいたいなと思います。
青木区長 葛飾をさらに魅力的なまちにするために、区民の皆さんひとりひとりが少しでも「まちを良くしよう」と思っていただけたら嬉しいです。「協働」の精神を大事にしながら、また1年頑張っていきたいですね。
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